ワードプレスのドメイン変更についてです。
普段サーバーをいじったりしない人には少々難易度が高いと思いますね。
これは同じサーバー内で、ワードプレスのURLを変える方法って事です。
基本的には同サーバー内で、他ドメインにそのまま引っ越す形になります。
同サーバー内でドメインを変えるメリット・デメリット
まず最初に、ドメインを変える事のSEO的なメリットなどは基本的にありません。
同じサーバー内でドメインを変えるわけなんで、機能的にも変わりませんね。
ただ、独自ドメインを使ってる人の中ではサーバー独自のドメインを使ってる人も見受けられます。
エックスサーバーで言うと、「http://○○○○○○○○.xsrv.jp」というパターンですね。
この場合はちょっとリスクがあり、もしエックスサーバーを解約する場合、何かしらエックスサーバーで運営して行く上で問題が起きた場合で他サーバーに引っ越す場合、このドメインで続けていく事が出来なくなってしまいます。
もしサーバー専用のドメインを使っている場合には、どこのサーバーでも使える独自ドメインに今のうちに変えておくという意味で、この場合は同サーバー内でドメイン変更のメリットはあると思いますね。
ドメインを変えるデメリットとしては、やはり引っ越しをする形になってしまうため、301リダイレクトを施しても被リンクなど評価の引継ぎが100%にならないと言われています。
ただ、気になるほどではないので、そんな頻繁にドメインを変えない限りは気にしなくていいと思います。
つまり、今のドメインがどうしても気に入らない…、もしくはドメインを変える明確な理由が無い限りは、基本的にドメインを変える必要性はって事が無いって事ですね。
ドメイン変更作業の流れ
ドメイン変更の流れを書いていきます。
まず用意すべきは新しいドメイン、もしくは使ってないドメインですね。
あと、作業する前に必ずファイルのバックアップは取っておきましょう。
FTPでワードプレスがインストールしてあるドメインにアクセスすると、下記のような感じになってますが…

これらの中で「wp-admin」と「wp-includes」以外のすべてのファイルを、どこかにコピーして、バックアップを取っておきましょう。
大まかな引っ越しの方法は
「ワードプレスのファイルを移動(またはコピー)する」
「データベースを関連付ける(または複製する)」
「リダイレクト設定をする」
「古いドメインを記述してる所で、変えられる所は変えておく」
この3つです。
引っ越しだけでなく、リダイレクト設定をするのを忘れちゃダメですね。
今までに貼ったリンクから、新しいサイトに自動的に飛ばす設定です。
自動的に前のリンクは新しいサイトに飛ぶんですが、そのままだと引っ越し前のサイトに.htaccessファイルを置いたままにしないといけないので、なるべく変えられるリンクは変えておいたほうがいいです。
内部リンクはSearch Regexなどを使って、一括で置き換えれば楽ですね。
外部リンクは、相互リンクなどは変更をお願いしておいた方がいいと思います。
1:FTPでファイルをPC上にダウンロード
まずはFTPに接続し、引っ越し元となる自分のワードプレス内部をチェック。
自分のWP(ワードプレス)がインストールされてるドメインの中(エックスサーバーは[「public_html」の中)にあります。
「wp-admin」「wp-content」「wp-include」などのフォルダがある階層がWPの中身がある場所です。

これらのワードプレスに関係あるファイル全部をまるまるコピーして、デスクトップなどどこでもいいんでPC上に保存(ダウンロード)します。
WP関係のファイルとは
wp-admin wp-content wp-include index.php license.txt readme-ja.html readme.html wp-activate.php wp-blog-header.php wp-comments-post.php wp-config-sample.php wp-config.php wp-cron.php wp-links-opml.php wp-load.php wp-login.php wp-mail.php wp-settings.php wp-signup.php wp-trackback.php xmlrpc.php
…などですね。
ワードプレスしかそのドメインで使ってないのなら、全部コピーでOKです。
2:FTPで新しいドメインにWPファイルをアップロード
次に、それらのファイルを引っ越ししたいドメインにコピー(アップロード)します。
つまり、エックスサーバーであれば…
【前のドメイン】/public_html/ の中にあるWP関係のファイルを
↓
【新ドメイン】/public_html/ の中に移行するって事ですね。
新ドメインの方にワードプレスがすでにインストールされてる場合は「wp-admin」「wp-include」などはコピーする必要ないですが、仕組みがわからない人はとりあえず全部アップロードしておいてもいいでしょう。
アップロードはドラッグアンドドロップで出来ますね。
FTPの使い方がわからない人は、こちらで復習。
3:データベースを関連付ける
これで新ドメインにWPがインストールされたわけですが、これだけでは新しいドメインにアクセスしても反応無いです。
WPの記事の中身、データベースを新ドメインに関連付けてやる必要があります。
データベースの関連付けには2種類やり方があるので、両方書いていきますね。
まず一つ目の方法は、引っ越し元のWPの管理画面 → 設定 → 一般設定 から変更する方法。

一般設定を開くと、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」って欄が見つかると思います。
ここに、引っ越し元のドメインが入ってると思いますが、これを新ドメインに変更します。
注意すべきは、①②の手順をちゃんと踏んでいなかったり、間違ったドメインを入れてしまうとやり直しが効きません。
変更してしまうと、もうこのドメインの管理画面にアクセス出来なくなるからですね。
その時は、二つ目のやり方でやり直しましょう。
二つ目のやり方は、データベースにアクセスして、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」を変えてやる方法です。
これにはphpmyadminなどでデータベースにアクセスしてやる必要があります。
phpmyadminでデータベースにアクセスする所から行きます。
エックスサーバーを例にしていきます。
まずはサーバーパネルにログイン。

phpmyadmin(MySQL5)の所をクリック。
すると、ユーザー名とパスワードを求められます。
①で説明した、自分が使っているWPのファイルの中を見て
wp-config.php
って奴の中身を見てみて下さい。
その中の30行目付近に…
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', '※※※※※※');
/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', '※※※※※※');
とあります。
※※※※※※の部分が、そのWPで使ってるデータベースに入るための「ユーザー名」と「パスワード」ですね。
ログインできたら、左サイドバーの中からデータベース名をクリック。
「データベース名」は、同じようにwp-config.phpの中から確認できます。
すると次のような画面になります。

wp_option のすぐ右の表示の部分をクリックし…
1: siteurl
33: home
の2つを編集し、新しい引っ越し先のURL(ドメイン)に変えればOKですね。

矢印の部分をクリックすれば、編集できます。
こうやって直接データベースをいじる事が出来ると、いざという時役に立ちます。
普通に記事を書いたりするだけなら、特に必要な知識ではないですけどね。
これで新しいドメインにアクセスできるようになり、引っ越しも完了です。
ページで更新ボタンを押せば、反映されるはずです。
4:リダイレクト・リンク修正などの後処理
引っ越し自体はこれで比較的簡単に完了ですが、後処理の方が面倒なんです…。
今までの記事のリンクを、新しいドメインにリダイレクトしたり、記事内のリンクのドメインを変更したりしなくてはいけません。
主にやるべき作業としては
◎リダイレクト処理 htaccessによるドメイン単位のリダイレクト
◎記事内のドメインを一括変更 Seach Regexで一括変更
あたりですね。
リンク先を参考にしてやってみてください。
引っ越し参考サイト
最初にも言いましたが、サイトの引っ越しは面倒で難しいです。
専門の詳しいサイトがあるので、そこをよく見て実行するのをおすすめします。
投稿日:2016年12月1日(木) 06:00

HTML構文の文法チェックツール
Googleの短縮URLの使い方
Ktai Style ワードプレスサイトをガラゲーで表示させるプラグイン
カスタマイズ中、日本語が文字化けした場合の対処
WordPressのテンプレート選び
独自ドメインの取得方法と設定方法
レンタルサーバー選びとワードプレスのインストール
ブログに貼り付けたYoutube埋め込み動画サイズの自動化